念願のライドでした.
十勝生まれの自分にとって「峠」と言えば狩勝峠と日勝峠です.自転車乗りになったからには,これらの峠を征服しておかないと.というか,自分はそのために自転車始めたような気がしてきました.
自動車では何度も十勝に行ってますが,なんとしてもそこを自分の足で走ってみたい.
しかし,一人で200kmなんて走ったことないし,トンネルで車にあおられたらどうしよう,天気はもつのか?トラブル無く帰ってこれるのか??など不安でたまりませんが,職場と家族に,ご理解を頂いて行ってきました.
まずは準備編.背中に背負うのは良くないようなので,社長のところにあったトピークの一番大きいフロントバッグ
ツアーガイドハンドルバー バッグ DXを選択しました.わりとしっかり固定されてましたが,荒れた道路ではねていると,だんだんバッグがおじぎして前輪とこすれて,その度にぐいっと持ち上げてましたが,アタッチメントを締め直すと治りました.
そういえば,中学の頃にロードマンにもフロントバッグつけてました.上面が透明で地図が挟めて,横はひもが編んである茶色っぽいバッグ.
バッグの他に,後輪の泥よけ
ディフェンダー iグロウ,テールランプ
TL-LD700-R,携帯ポンプをFocusくんに装着しました.
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ロードレーサーに荷物って,美しくないですが,見慣れれば・・ |
帰ってこれなくなった場合を考えて,モンベルの輪行バッグも持参です.
前夜は興奮と不安で寝付けないまま,朝の4時過ぎに真っ暗な中を出発です.
半袖短パンのワカサジャージにアーム&レッグウォーマー,レインウエア,冬用手袋ですが,おそらく外気温は2~3℃くらいと寒くて,暗くて,不安感がいっそう募ります.
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東に向かって進行中.朝日が昇る. |
行きはひたすら274号線なので,道に迷う心配はありません.寒さで尿意が頻繁です.
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おしっこタイムを貨物列車に見られてしまいました. |
南幌過ぎて明るくなってきて,夕張では朝日の中で,雄大な紅葉を独り占め.これが自転車の醍醐味ですね.
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おなかいっぱい紅葉を楽しみました. |
夕張のセイコマで予定通りの補給タイム.暖かいおにぎりがありがたい.ここでサイコンが死んでしまい,データがすべて無くなってしまいました.
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セルフタイマーで撮影. |
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のぼるぞぉ |
いよいよ樹海ロードに入ります.
車の時と違って意外と走りやすいです.車だとコーナーが多くてスピードやハンドリングに気を遣いますし,遅い車がいると登坂車線まで我慢しなければいけなくて,この樹海ロードはいいイメージがありませんでした.しかし,自転車だと,これらの諸問題とは無関係です.なにより高速道路ができたおかげで,274号線は交通量がものすごく少なくて,非常に走りやすいです.それなりのアップダウンがあって,樹海ロードは,しなまみ海道に続く自転車の聖地にしてもいいくらい・・・と,一人で興奮していたようです.
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札幌から100km走った記念.の写真. |
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天空に登っていきます.でも峠ではないし,名前も無い登りです. |
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3個目の登りの頂上で記念撮影. |
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近くのベンチからセルフタイマー.別の観光客がきて,そそくさと退散して,
走りながら,「あ,撮ってもらえば良かったのか」と. |
おそらく4-5%,ときに6%くらいの,手応えのある登りを3個半こなして,日高のセイコマに到着.ホットシェフのカツ丼たべて,最後の大一番に備えます.
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カツ丼が元気が出ます.卵が半熟でうまいです. |
ここまでの道路で,中途半端に古い,昭和な車が沢山走って行ったのですが,ここ日高町のAコープ駐車場でクラッシックカーの集まりをやっていて,見ていて楽しめました.
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スカイラインが多かったです. |
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ヨタ八はいいとして. |
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コロナ並べるのは,どうなんでしょう.ローレルの集団もありました.
この微妙感が楽しいです. |
15年位前に免停になった原因のオービスを通り過ぎて(なぜだか,リベンジできた感),熊のおおきな人形(アテンションベアーズと書いてありました)のドライブインも通り過ぎて,日勝峠に入ります.
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このやろぉ.って叫んできました. |
残り距離が判らなくても,1合目,2合目と熊さんと鹿さんの看板が気分を盛り上げてくれます.
さすが,日勝峠はでかいです.次の看板がなかなか出てきてくれません.太陽が高くなって暑くなってきました.すでにレインウエアは脱いでいて,ここでレッグウォーマーもはずして,涼しげな格好で登ります.
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日高と言えば沙流川です. |
それにしても交通量が少ないです.過去の栄光はどこへやら.たまーにバイクが通るくらいで,前にも後ろにも誰もいません.今では,「熊しか通らない」のは274号線になったようです.それでも,道路を拡張する工事が行われていて,なんとも・・
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前を見ても |
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後ろを見ても,誰もいません.道路はとってもきれいです. |
トンネルが多いですが,車が少ないので鳴らされることもなかったし,尾灯さえつけておけば怖くありませんでした.
ここで,初めてサイクリストの方とすれ違いました!水色のデローザに乗っていらっしゃいました.
日勝峠は,斜度は4-5%くらいで一定なので,淡々と進めば意外と登りやすいです.距離がありすぎて,途中でおしっこタイムが必要です.
天気は快晴.念願の峠を登っている興奮で,うれしくてたまりません.自分的にはガリビエ峠を登ったときより,充実してました.
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快晴!最高の気分!! |
で,頂上にトウチャコ.
ダウンヒルに備えて寒さ対策.後は芽室まで下るだけ!下りは,スピード出た状態でトンネルに入ると,車がさっと追い越してくれないので,ちょっと怖かったし,一回だけダンプに鳴らされてしまいました.
何度となく見た十勝の風景も,自転車で来ると感激ものです.
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十勝平野がきれいなんですよ.しかし,表情に疲れが.ケツも痛いし. |
あっという間に清水の38号線にでました.もう峠はありません.しかし,ここからが意外と長い~,遠い!おまけに向かい風.
清水は飲食店が多い印象です.白樺の防風林を見ると十勝に来た感が盛り上がります.
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右前方に白樺の防風林.やっぱこれだよね. |
羽帯・御影ときて,ようやく懐かしの芽室坂!日甜のタンクも見える~.
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この坂を通るのは35年ぶりくらい.その時は改修前だったのでもっと急だったらしい. |
感慨に浸りながら芽室川を越えて,目的地の芽室公園に到着~.
いやー,着けたねぇ.ちゃんと行けるもんだねぇ.
14時ちょうど.194kmを,休憩含めて9時間と40分.算出された平均速度は
20.09km/h.
思ったより早く,明るいうちにつけたので,思い出の場所巡りをしましたが,ちょっと怪しい格好で不穏な行動のおじさんだったかもしれません.
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6年生のときに新校舎になった小学校. |
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もうすでに50年くらい経っているんじゃないのか,中学校.
校章が懐かしい. |
そしてそして,インデアンカレー.自分の足で走ってきて食べる,銀のお皿のインデアンカレー.これ以上おいしいカレーは,もう二度と無いでしょう.ホットオイルをかけまくりました.めむろあいす屋でインカの目覚めのジェラートも食べました.
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手袋にジェラート.日陰で食べるのは寒い. |
夜は,友人と西帯広の鳥せいで,鶏の唐揚げをたらふく食べて,筋肉の修復をして,芽室町内のホテルアルムに宿泊でした.
復路に続く.
4 件のコメント:
あらー、芽室に来られてたんですね。いつ来られたんでしょうか。分かってたら日勝峠までお迎えに行ったのに。レポート面白過ぎです。頷きながら読みました。復路編も楽しみです。
今年200kmを2回行きましたが途中に峠あるかないかで難易度全然違います。
しかも一人でなおかつ日勝峠
おみそれします
いしいさん
ちゃんと到着できる自信が無かったので,お忍びで行きました.清水からの平地をいしいさんに引いてもらえれば,楽しく行けましたね.
だらだらと長文になって,誰も読まないかもと思っていたので,コメントありがたいです.
復路編のハードルが上がってしまいましたが.
Hypocriteさん
長距離行かれているんですね-.走ってみて,わかることがたくさんありました.後半はケツの痛さをいかに我慢できるかという感じでした.
峠やアップダウンがあった方がモチベが維持できそうでした.
一人は気楽ですが,つらかった部分はあります.
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