2015年11月26日木曜日

今シーズン,初スパイク出勤

今朝,この冬で初のスパイク出勤をしました.

例年なら,ちょっと雪が降ったり,先に路面が凍って,それほど困難でない状況でスパイク出勤して,体と心を徐々に冬モードになります.
しかし,今年は,前日までのドライ路面からいきなりのどか雪で,心の準備ができてなくて,例年よりおそるおそるでした.

ほぼ車道でしたが,ドライバーの方々は親切で,鳴らされることはありませんでした.
路面は砂漠状の雪の下に凸凹の凍結路面で,ちょっと危ない感じです.

2015年11月20日金曜日

ツール・ド・おきなわ 本島一周サイクリング 翌日

月曜日  13:30発の飛行機まで,もうひとっ走りしてきます.

札幌より1時間遅いAM6時半頃の夜明け.明るくなってからホテルを出発.
どうしても行きたかったところ,火野正平さんが「にっぽん縦断こころ旅」で,とても気に入っていた垣花樋川(かきのはなひーじゃー)へ.
南部へ向かう小高いところからみた那覇市
南部地方は初めて行きます.
土地勘・距離感が無いし,ナビもないので,地図を見て路線を確認しながら慎重に進みます.
県道48号線を通って海に出て,東へ.

7時20分頃,既に沖縄の小学生は登校中ですが,なぜかとてもだるそうに歩いています.暑いから?

垣花樋川の看板を見つけ国道331号線を左折.うねうね登りながら細い道を行き,不安になったので,路上にいたおまわりさんに道を確認したら,とても親切に教えてくれました.

テレビで見たとおりの垣花樋川の入り口に到着.
黒猫の子猫ちゃんがいました.
100mほどの石段を降りて行くのですが,社長の言うとおり,SPDにしておいて良かったです.この石段はSPD-SLでは,危なくてまず下れなかったでしょう.自走で観光するならSPDですね.
急斜面です.ここを水くみに登ったそうです.途中で休んでこしかける石もあります.

なんともこころが落ち着く空間でした,垣花樋川.
水の流れる音があちこちから聞こえてきて,心地良すぎです.

時間に余裕がありそうなので,ひめゆりの塔にも行ってみましょう.
国道331号線を西へ.
ごくごく緩やかなアップダウンです.なだらかな地形がいかにも,塹壕がありそうで,戦地であった感じがして,その中を走るのは,何とも言えない気持ちでした.
糸満市 国道331号線から東側の海を臨む

ひめゆりの塔を見学.この洞穴の中で・・・・
ちょうど資料館が開館した時間でしたが,見学する時間はありませんでした.又の機会に,是非.
周辺にお土産屋さんや食堂が展開しているのが,少し違和感でした.

このあたりの道路で何人かのサイクリストとすれ違いました.

糸満市から北上して那覇市内に向かいます.

と,沖縄で2回目の後輪パンク.
タイヤに刺さった物は見つからないので,やっぱり沖縄の舗装道路はサンゴが混ざっていて,タイヤに厳しいのでしょうか.
やはり旅先では時間に余裕を持たせるのが大事ですね.チューブを2本持ってきていて良かったです.チューブ交換して再出発!
バイパスでは自転車・歩行者専用道でした.

空港近くでかなりの交通量でしたが,沖縄のドライバーは優しかったです.
ホテルについて,沖縄「ほぼ一周」完了.

空港まで自走にするか,ゆいレールにするかが最後の悩みどころ.
直前のパンクで不吉な気分がしていたので,ゆいレールに決定.バーコードの切符で乗ってみたかったというのも大きかったですが.
着替えて,ゆいレールの旭橋駅で自転車を畳んで,輪行袋に収納.
往路では,機内でサイコンがはずれて落ちてしまって,後で係の人が届けてくれたので,今度はしっかり外しておきます.


生まれて初めてのゆいレール.思ったよりスピーディで,高いところを走るので景色が良くて楽しいです.意外と混んでました.
ゆいレール社内からの景色

空港ではツール・ド・おきなわ の人たちで自転車を預けるところが混雑していましたが,予定より早めに行動できていたので慌てずに済みました.カウンターの中では,自転車だらけで,ANAの係員が大変そうでした.

自転車を預けて,空港内のお店でお土産を買いまくり.
サンクスで売っていたポークおにぎりが美味しかったです.

3時間くらいのフライトで極寒の千歳に到着.
千歳空港では,自転車がベルトコンベに乗って普通の荷物と並んで出てきました.

リアディレーラー周りを確認すると,エンド金具が外れてしまっておりました.
沖縄のホテルで同室者の方が,走行中にディレーラーハンガーが曲がって壊れた,という話を聞いていたので,もしかして搬送中にリアディレーラーが壊れたかと非常に不安になりましたが,後日社長に見てもらって問題ありませんでした.
あんなひらひらの輪行袋でもANAは大丈夫でした.すごい!感謝!!
モンベル コンパクトリンコウバッグは,こんなにペラペラ
でも,自転車は無事にもどってきました.

今回の沖縄では,自動車に全く乗らずに,自転車・バス・モノレールで,すべての移動ができました.
サイクリングでは行かなかった南部も走れて,3日間で本島を「ほぼ一周」できました.

ひたすら道路を走っただけで,観光地はひめゆりの塔と垣花樋川のみでしたが,十分過ぎるくらいに沖縄を堪能できました.こういう旅行はやみつきになりそうです.
3日目の南部ルート
3日間で,南部を含めて本島をほぼ一周
自走での旅は初めてで,出発前は不安だらけでしたが,結果的にはほぼうまくいきました.
天気・体調が崩れなかったのもラッキーでした.

レースもいいですが,集団内で怒鳴られることもないし.より長い距離を走れて,美味しいものを食べられて,それなりにつらい思いができて,充分な自己満足にも浸れて,くまなく観光できる・・・サイクリングは楽しかったです.







2015年11月19日木曜日

ツール・ド・沖縄本島一周サイクリング2日目

2日目.今日も30度近いようです.
昨日だけで,真っ黒けに日焼けしました.同室の方は真っ赤になって,慌てて日焼け止めを買いに行ってました.
1日目は登って,登って・・て感じでした.ダムなどの登りがなくても,それなりに十分つらいです.
2日目は平坦&街中・繁華街で,まるで違うステージのようでした.

荷物を少なくするためにジャージ・パンツは1着しか持ってきてません.昨日,ホテルに帰ってきてから洗面所ですすいで,室内で干しておきました.パッドがすこ~し濡れているくらいで,翌日着るには全く問題ありません.アンダーウエアは2着持ってきたので,使い捨てにしました.

ホテルの前から出発なので,朝食をのんびりとって,15分前くらいに玄関へ.
なんと後輪がパンクしています・・・「スタート10分前!」のかけ声.慌ててチューブ交換,フロアポンプを借りて空気を入れて,間に合いました.

とは言っても300人の集団ですから,ゆるゆると後方からスタートします.
朝はさわやか.同室のイトウさんに撮っていただきました
焦る必要はないと思っても,自分に合わないくらい遅いフラットバーの集団などはパスします.
東海岸へぬける丘を越えて,金武町のエイド.ここからの眺めがなかなか良かったです.
このエイドには「じゅーしーおにぎり」が2種類,サンドイッチも2,3種類あって,どれも美味しそうですが,さっきホテルの朝ご飯もそれなりに食べてしまっているので,残念なことに全てを味わえませんでした.でもじゅーしーは美味しかったし,元気出た.

真ん中にあるのが,じゅーしー

金武町の眺め
海岸線に沿ってフラットぽい道を南下します.
米軍らしき外人さんが大きな体で引っ張ってくれます.ちょっとした登りでは,体の重い外人さんより前に出ますが,下りで追いつかれて,平地で抜かれます.
昨日からずっとこのパターンですが,決して自分がのぼれる人では無いのは重々承知のすけ.

うるま市の海中道路の道の駅では,地元のおいもが入ったおまんじゅう,もずくの天ぷらなどなどがとっても美味しくて,普通の旅行以上に沖縄の味覚を満喫できています.

お芋のあんこが美味しい,こがねチャンまんじゅー

もずく天ぷら,もずくコロッケ

海中道路から本島方面を見る
今日も暑いです.脱水で頭痛にならないように水分とりまくり,体に水をかけまくりです.
穴の少ないアタックシールドのメットですが,そんなに熱がこもる感じにならなかったのは幸いでした.
ちょっと笑った給食の標語

西原町のムーンテラスで昼食.ここでは,汗まみれの自転車乗りときれいな制服の店員さんが不釣り合いな印象でした.やっぱり北部の田舎っぽさとは違います.

沖縄そばをいただきました.
平坦基調のせいか,それほどばらけずに集団になります.集団についていくのも楽しいですが,周りの景色を楽しめないので,なるべく一人で走ります.
那覇市内から58号線に入って,北上しますが,概ね沖縄の車は自転車に優しい感じがしました.

ただし,スクーターには要注意です!
二人乗りできる大型のスクーターがすごく多い印象でした.信号待ちを車道の左端でしていると,スクーターが渋滞している自動車の左側を通り抜けて,自分のすぐ後に2,3台来ています.信号が青になると,そのスクーターが自分のすぐ右後ろからかっとンで行きます.


道案内の係の方.暑い中,本島に有り難うございました.
宜野湾市のエイドでは専門学校の生徒が慣れない手つきで,補給食を用意してくれていました.ここまできたら,残り後50kmもありません.
過去に,バスや車で通った読谷村や恩納村を走って,以前に宿泊したことのあるホテルを見つけては懐かしんでおりました.
初めて沖縄に来たときに止まったリザンシーホテル
嘉手納基地の滑走路は,かなり標高が高いところにあることがわかります.58号線のすぐ真上を飛行機が降りてくるにには驚きました.基地の外人さんたちのお子さんたちが通っているであろう学校のグラウンドなんかも見られました.

恩納村のエイドで最後のトイレ,補給.
ここでファミリーサイクリングの集団がすこし先に同じ名護方面に出発してしまいました.小さいお子さんもいるので,かなり遅い集団です.抜いていきたいのですが,北部と違って58号線は交通量が多くて,なかなか抜くのが大変でした.
そんなこんなでゴール.約155km 14時半ちょっと前.

芝生の上で休んで考える.
今日のホテルは那覇市.ここは名護市.移動は60kmちょっとくらい.バスで行くべきか,自走で行くべきか・・・
読谷村の丘を越える体力はありそうだし,自転車たたむの面倒くさいし,せっかく自走可能な装備できているし・・で自走決定.

2日目の第2ステージ開始!
幸いにも追い風です.
今来た58号線を再び南下します.帰ってくるサイクリストとすれ違うので,挨拶するのも楽しいです.
半分の30kmくらいで疲れてきたところで,恩納村のハブボックスに立ち寄って,家族へのお土産を買います.今回は新作のパーカーを家族みんなの分を買って,郵送しました.
ハブボックス 恩納村店
これでおみやげもクリア.

北谷で暗くなって夕食時になったので,ずっと行きたかった「A&W」美浜店に入ります.脱水&疲労の体にルートビアがしみてきます.思った以上に薬臭くてびっくりでしたが.ハンバーガーも美味しかった.
残念なことに,オニオンリングが食べたくて,くるくる丸いものを頼んだら,カーリーフライというフライドポテトでしたが,それはそれで美味しかったです.

夜間走行で那覇市に入って,宿泊先のルートイン那覇旭橋駅東に到着.
なんと部屋まで自転車持ち込みOKなんです.大浴場もあって超すてきなホテルでした.
ホテル内には,ツール・ド・おきなわのTシャツを着ている人たちがいっぱいいて,自分もおそろいになってしまって,恥ずかしい気持ちでした.

155km+67kmで222kmの走行距離でした.








2015年11月18日水曜日

ツール・ド・おきなわ 本島一周サイクリング 1日目まで

遅い夏休みで沖縄に行って来ました.
一人旅なので,レンタカーを借りるのも気が引けて,天気も良さそうだし,輪行で現地でも自転車で移動してみることに.そのために荷物は背中に背負える最低限のものに.

ちゃんと事前に調べておけば,バスでそれなりに移動できるのはわかったはずですが,現地に行かないとその気にならないのは,いつものこと.

金曜日に千歳発の直行便.
自転車の梱包はシーコンの立派なやつ・・ではなくて,モンベルのヒラヒラの輪行袋(コンパクトリンコウバッグ).果たして,これでちゃんとANAは運んで下さるのか,第一の関門.
飛行機で3時間半.

暑い!うれしいことに,この後もずっと暑すぎるくらいに暑かったです.
左側の方の後ろにあるのが私の自転車
とても丁寧に運んでくれてました.
自転車はかなり丁寧に扱ってくれたようで無事に那覇に着きました.

那覇から名護への移動が次の悩みどころ.自走なら60km.高速バスでも受付会場のすぐ近く,「名護市役所前」まで行けるようです.

同じ飛行機に車連の運転手さんをやっているSさんがいたので,名護までは,一緒に高速バスで行くことにしました.
バス乗り場付近にはチケット売り場が無くて,車内で払うとのこと.料金は2190円とやたらと中途半端.料金箱は保守的なもので,おつりは出ない.しかも2000円以上のお札は車内で両替しませんよとのアナウンス.
結果,降り場では1000円札を持っている人の小銭への両替待ちと,1万円札しか持ってない人の1000円札への両替待ちで,延々と停車していたようです.
しかも,途中,高速道路内に停留所が無いところが多くて,いちいち料金所から出て,バス停によって,また高速道路に乗るのを繰り返すという,OKINAWAらしいのんびり感.
自転車はバスの横っ腹に入れてもらえます.出し入れは自分でします.

まずは名護の受付へ.1時間半後に説明会があるというので,自転車を組み立てて,無事に走るのを確認.第一関門通過.
すぐ近くの「宮里そば」で空腹を満たして,再び会場へ.
普通の食堂です
結論として,説明会は無理に出なくて良いです.わかったことは,300人の参加者のうち,200人が外国人で,そのほとんどが台湾の方だということでした.うかつに近くの人に話しかけられず,大会中,無口な人で過ごすことが決定しました.

10kmくらい自走してホテルへ.喜瀬ビーチパレス.

公式ツアーで飛行機・ホテルは確保しました.
よく考えたら一泊目は名護市内のほうが楽でしたが,何も考えず,2泊目と同じホテルにしてしまったので,名護からさらに移動が必要になり,明朝もホテルからスタート地点である名護に移動が必要でした.

自転車は,若干不安でしたが,屋外のバイクスタンドに.
寂しい屋外のバイクスタンド
翌日はサイクリング宿泊者で満車になります.

一応,バイクは乗り入れ禁止のホテルなんですが・・
ちょと不思議
 なぜかフロントにもたくさんのバイクスタンドがありました.台湾のツアー用?

翌朝6時にホテルをでて,会場へ.
左端の痛チャリは,ゴロゴロとディスクの音をさせながら,かなりのスピードでした.
7時に出発.
沖縄北部を時計回りに走ります.けっこうペースが速いのですが信号でどんどん分断されます.
最初のエイドは道の駅おおぎみ サーターアンダギー食べ放題!バナナも食べ放題!シークヮーサーをしぼった水が超うれしい.
北部のエイドは地元の方々(おばちゃん,おばあちゃん,お姉さん,子どもたち)が準備してくれていて,お話するのも楽しかった.
要所要所に係の人が立っていてくれているので,道を間違える心配はありません.地図やキューシートやコマ図を用意する必要もありません.
暑い中,道案内のために立っていてくれる係に人には,ほんと,頭が下がります.

路面は良好ですが,サンゴが埋め込まれているせいか,微妙な振動があります.

奥の昼食では,豚汁 Or カレーでカレーを頂きました.台湾か香港のおばちゃんが,自分より先に昼食にありついていたのに,中国パワーの恐ろしさを実感しました.けっこうな坂もあったはずなのにぃ.
半分以上が外国人です.
昼食を食べている間に,バイクに率いられたサイクリングの先頭集団が出て行きました.前の方はかなり本気なようでした.

ここまで90km,もう半分?いやいやここからが大変.

奥から島の東側へ行くべく坂を登ります.あとは登ってばかりの印象.ちょっと下るけど,下がりきらないうちにまた登り.前回,100kmのレースでもさんざん味わったアップダウン.
ダウンはすぐ終わるし,アップは短いけど急勾配で,28Tをすぐに使い切る.
「サイクリング」だから急ぐわけじゃ無いけど,30℃を超える炎天下の中,それなりには走らないと終わらない.
前回,100kmのレースに出たときも,ここのアップダウン区間は集団から取り残されて一人で走ってたから,サイクリングもレースも大して変わらない.
あまりの暑さに頭が痛くなってきた.水をかぶりながら走ります.
この暑さとアップダウンで,DNFがけっこういるんじゃ無いだろうか.

水~,お茶~
エイドには必ず入って,しっかり食べて飲んで,水分摂って,トイレも行った.
パイナップルもたくさん頂きました.

明るいうちにホテルについて,1日目終了.
15時半頃?180km
ツール・ド・おきなわホームページより

ホテルのカウンターにゼッケンを言って,割り当てられた部屋に行ったら,女性が出てきて「違うと思いますよー」って,そらそうだ.しっかしりしてくれ,喜瀬ビーチパレス.

4人の相部屋で一番先だったようで,シャワーを浴びて,同室者が帰って来て楽しくお話しました.
夕食のバイキングも地元料理っぽいものばかりで,さらに!ブルーシールまで食べ放題で,大満足でした.

エイドにある食べ物とホテルの料理で,充分沖縄を満喫できるので,わざわざ沖縄料理を食べに行かなくてもよいです.

ビーチは閉鎖期間でしたが,泳いで遊んでいる人がいました.



2015年10月14日水曜日

BRM1011函館400km 「ほぼ」完走

10月11日AM6時スタートのBRM1011函館400kmに行ってきました.


 実は,暴風警報でブルベそのものは中止となったのですが,「ほぼ」完走して,12日AM2時半頃にスタート地点である公立はこだて未来大学に帰還しました.

前日からの宿泊は,北斗市のホテル秋田屋・しんわの湯 .安くて,温泉が広くて,すごく良かったです.

事前の準備:気温が低い雨予報だったので,パールイズミのレインパンツを購入.さらに,SPDの冬用シューズを使うべく,ペダルもSPDに付け替えました.
ペダルがごつくて見慣れないけど,無骨で良いようにも見える

スタート時は曇り.雨は午後から降って夕方には止む模様.その時間だけしのげれば・・

函館市内から,ちょっとした山を超えて恵山へ.少し暑いくらい.うまく放熱できなくて,体のパフォーマンスが落ちる感じがしたので,レッグウォーマーをずり下げて走っていたら写真を撮られました.ブルベは体温調整が難しいです.

wakasaサイクリングでも来たことがある鹿部を通りすぎて森町へ.5号線に出て大沼に向かうところでいよいよ雨が降ってきたので,レインパンツ初出動.思ったより邪魔にならないし,蒸れもしない.いい感じ.

大沼を横切って,中盤3連続上りの一つ目,城岱牧場へ登ります.
看板の表示は10%,10%,10%とどこまで行っても激坂続き.時速6km/時.眼下には新幹線のラインがひかれている北斗市が見えます.
右側奥が北斗市
登り切ったところで,スタッフのPeterさんが「タノシカッデショウ?」「うーん,そうですね!」

下って北斗市のPCで休んでいる時に,雨が本降りに.
めちゃくちゃ帰りたくなりましたが,意を決してコンビニのお姉さんにレジ袋をおねだりして,シューズにかぶせて装備完了.クリートは気にせずこのまま装着可能.
見た目が悪いけど,この後10時間も濡れてられない
背に腹は替えられない

きじひき高原の手前でDNFらしきライダーさんとすれ違うが,雨は弱まっていたので,二つ目のきじひき高原をやっつけに登ります.ヒルクライムで2回位登ったことがありますが,だからといって楽なわけではない.キャンプ場までなので,気分だけはちょっと楽.
キャンプ場が見えてきた.

キャンプ場の看板を確認して折り返して,大野国道227号線に出て,土方歳三の激戦地である中山峠へ.紅葉が綺麗でした.峠を越えたら,あとは大きな上りはないはず.と,この時点では楽観的に.
中山峠の紅葉

しかし,江差に入って,南西からの向かい風が強くなります.
ここで向かい風ってことは,松前を過ぎたら追い風になるってことで・・・
とはいっても,かなり強い風.右手には荒ぶる日本海の波.暗くなって夜間走行になり,不安感はいっそう増します.

風の上に,ゲリラ豪雨もくらって,凍えながらも上ノ国町のPCにたどりつき,一休み.
地元のおじさんが,20km手前くらいから,いっぱいサイクリストを見たよ,とのことで,皆さん,この向かい風の中を走っているのねって,勇気づけられました.

しかし,そこからが更に大変.
道路表示には「暴風警報」の赤い文字.時々ものすごい右斜め前から(西南)の突風で進まない,どころか,自転車ごと持ってかれそうになる.
さらに風が強くなる橋の上では,車道側にあおられたり,逆に欄干から落ちそうになり,降りて押しました.SPDシューズでよかった.
あまりの風の強さにヘルメットのバイザーが吹っ飛んでいき,後輪の泥除けも外れてしまいました.
もったいないとか思う心の余裕もありませんでした.
シューズに巻いたレジ袋もいつのまにかなくなってました.

身の危険を感じるほどの風の強さと夜の暗さに,自転車を降りて,道路の側溝に自転車を入れて,草っぱらに身をひそめて,心を落ち着かせなければならないほどでした.
携帯を確認しても,主催者からの連絡はなし.すぐ目の前の日本海は荒れ狂った波音を出し,容赦なく風を吹きつけます.

ブルベは自己責任だから,自分で判断するのかしら.
明日の朝までに走ればいいわけだから,風がおさまるまで待機してもいいわけで.どこで待機するんだ?さっきバス停があったようだけど,もう見当たらない・・
ブルベは時間内の完走だけが唯一の価値観.今回完走出来たら,本当にほめられるかも.
などなど,疲れもあって,いろんなことが頭をよぎります.

なにせブルベ1年目の経験不足では,こんなことは初めてで,周りに人もいないし,どう対処したらいいのかよくわかりません.

暴力的な風のところもありますが,そこを過ぎると,のろのろでも進めないことはない.状況が変わることを望みつつ,じりじりと走り,暴風が吹き荒れるところは降りて押す.うかつに降りると自転車だけが風に浮くので,フレームにまたいだまま,前に進む.この辺が大体240km地点くらい.

お,ちょっと風が弱まって時速10kmくらいで進めると思ったら,後輪がパンク.ブルベで初パンク,初チューブ交換.
幸い,明るい街灯の下だったので,スムーズに作業できました.

250km地点では何もいいことなし.260kmすぎて松前町内に入り,向かい風だけど,すごい暴風はなくなった.

270kmすぎて横風のみとなり,普通に走れるようになってきた.いい感じ!

280km松前町市街地に入り,待ちに待った追い風.暗いからビュンビュンて訳にはいかないけど,30km/時で走れてありがたい.未明に2時くらいには帰れるだろうかと計算してしまう.

まだ22時を過ぎたくらいだけど,ちょっと幻覚ぽいものが見えてきて眠いか or 燃料不足かもしれない.夜間走行になるとおなかがすかなくなるけど,ちゃんと補給した方がいいのかも.
300kmをちょっとすぎた福島のPCでコーヒー飲んでカフェイン注入.残り90km!風はやんでいる.

突然 携帯が鳴る.目が弱って細かい字が見えないけど,どうやら主催者さんかららしい.
なんでしょう.
「大会はキャンセルになりました」

私はすでに暴風域をすぎて,残り90kmなんですけど・・・・・仕方ないですね.どっちにしろ帰るしかないし.

雨がまた降ってきます.やや追い風に乗って,水たまりの国道228をひたすら,ひたすら函館に向かって,しりうち,木古内を走ります.
雨が上がると,満天の星がきれいです.

横方向に拡がる函館の街の灯がやさしく出迎えてくれます.大会はキャンセルになっているので,最後のPCは行かないで,まっすぐ228号線を函館市内に向かいます.早くホテルに帰りたいので,距離が短縮されて,ありがたかったです.
227号線から産業道路へ走り,最後に3km登ってスタート/ゴール地点に無事到着.
走行距離は385kmくらい.

待っていてくれたスタッフの方に,帰ってきたことを告げて,ブルべカードは頂いて帰りました.駐車場には意外とたくさんの車が止まっていて,他の出場者のことが気になりますが,とりあえずホテルに帰って仮眠をとり,翌朝に無事札幌に帰りました.

認定は受けられませんでしたが,なかなかできない渡島半島一周ができてよかったです.
気象庁のホームページより


江差は普段から日本海からの風が強いと思ってました.
しかし,気象庁の記録を見ると,あの日のあの時間がちょうど風がメチャ強かったようです.ちょうど風速が16m/sをこえる時間と場所をどんぴしゃで走ったようです.

PS:榎本が乗ってきた開陽丸が江差沖合で風のため座礁してしまったくらいだから,やっぱり風は強いところなのでしょう.

通ってきた函館・江差・松前・森なんかの土方や榎本の歴史が実感を持って楽しめるようになりました.


2015年9月26日土曜日

釧路まで行きました

これまで何回も車で走った自分にゆかりのある道路を,自転車で走ってみたいシリーズ,最終回.

昨年,初の日勝峠越えで,札幌から十勝まで往復しました.

いつか,その先の釧路まで行ってみたい.38号線の海岸線のアップダウンを走ってみたい.
て,ことで行ってきました.シルバーウィークありがとう.

21日朝5時自宅発.
天気は,前日までの雨だったけど,晴れ.神様,ありがとう!!
日勝峠は昨年も越えてるからねー.装備もブルベ参加のおかげで,必要なものが絞れてきてるし,そろってるし,道路は274→38号線で間違えることも迷うことも無い・・で,ちょっと気楽な感じで出発.

しかし,樹海ロードがきつかった.こんなに斜度がきつかったっけ?ギアが売り切れてしまっておりました.
あの山を越えるの?
おまけに274の交通量が
今年は多い.トラックもバイクも沢山通って,トンネルが怖かったです.
えっちらおっちらで,石碑に到着.

こっから,まだあと二つ登って,ようやく日高町のセイコマ到着.
峠越え前の景気づけには,やっぱりホットシェフのカツ丼さ.

サイクリストと遭遇しました.夕張から,日勝峠を越えて清水までだったそうです.

日勝峠も2回目となると,よりいっそうの味わいです.600kmブルベの後遺症で膝が痛くて大変です.
4合目すぎてから斜度がきつくなりました.まだ半分も過ぎてないので,精神的に打ちのめされそうになりますが,慌てないで丁寧にペダリングするように,気持ちを保ちました.おかげで5合目を過ぎてから(かな?)斜度が緩くなり,8合目くらいまでそのままいけました.その後,斜度がまたきつくなりますが,もう最後なので乗り切ることができて,途中で足を着かずに日勝峠を登り切りました.うれしー.


何度見ても十勝平野の景色は最高.

清水町から,38号線の手前の農道を通って,目的地の芽室町へ.
農道の方が,畑が近くて,交通量が少なくて楽しく走れました.デントコーンの刈り取り&トラックへの積み込みが除雪作業の様に激しくて面白かったです.

久しぶりにあさひやのパンを購入することができました.小学生の時と同じ形のパン.
芽室の人はみんな,あさひやのパンで育ちました

こちらは息子さんがやっている帯広にあるケーキやさんのあさひや 

福井旅館に着いて1日目終了 197kmをおよそ10時間くらいでした.休憩は夕張と日高町の2回.
夕食は,鶏の伊藤の山賊上げ定食

22日早朝 朝5時頃 出発
帯広-釧路は浦幌でちょっとした峠があるだけのはず.膝が痛くても何とかなるでしょう.
釧路で泉屋に行くのに備えて,補給は少なめに.
豊頃でまさかの霧!橋を渡っていて,前が見えないし,後ろから大型車が来るしで怖かった.

浦幌から晴れてきて,快晴に!

車道の白線の外側に,居眠り運転防止のためか,凸凹が掘られていて,一番いいところが走れません.これより外側は道路があれているので,車道を走りますが,後ろから車が来ても,白線の外に逃げられないのが困りました.音別に入るくらいまで,この凸凹は掘られていた気がします.

音別(今は釧路市)に入ってから,「らしい」景色.右に灰色の海.思い出のマーニーの景色.ずっと続く38号線.時々アップダウン.

泳げない灰色の海

白糠に入ってからはアップダウンも無くなり,あとはひたすら平坦な道で釧路を目指します.
庶路(しょろ)を過ぎ,大楽毛・釧路市内に突入.
「しょろ」っていう響きが好きなんです

あとは,釧路を感じつつ,街中までのんびりと.
車では拾いきれなかったいろんな景色を楽しみます.
車では入れない,MOOの裏側を通って久寿里橋に到着.同期が開業したしろやま内科クリニックの駐車場に勝手に入って終了~
札幌から333kmでした.
MOOの裏側,釧路川

左端が久寿里橋 城山からの風景
釧路は秋が一番いい季節

墓参りに来たかみさんと合流.
念願の20年ぶりくらいの泉屋本店で,ご褒美ランチ.
スパゲティのミラノ風
驚くほどではないが,それでも出てくるのが早い.
鉄板熱々,面は山盛りという言葉では表せないくらいの,食べられないかもと思わせる盛り.
麺の間から,鉄板の上に油が貯まっているのがみえる.麺が焦げているのではなくて,揚がり続けている.
いざ,とりかかるが,麺が熱くて食べられない!乗っている生卵を崩すと,あっというまに完熟卵で,麺にからまない.
ミラノ風なのに,海苔がのってるわ,醤油味だわ,イタリアの雰囲気はみじんも感じられませんが,ソンなことは問題にならないくらいの迫力でした.完食.
かみさんの「ピカタ」という名前の,卵でくるまれたお肉が乗ったスパゲティも半分くらいもらいました.

帰りは車です.
高速道路が渋滞しそうだったので,清水で降りて274を走りました.
自転車でえっちらおっちら登った峠や樹海ロードが,車はなんて速いんでしょう,と,感心してしまいました.

と,言うことで天気よく,機材トラブルなく,身体も膝が痛いくらいでたいしたことなく,念願の釧路まで行けました.

もう,しばらく日勝峠越えや釧路到達はしなくていいかな.
十分満足しましたので.