2011年8月29日月曜日

センチュリーラン十勝 2011 インディアンづくしの旅

レース・・じゃないですが,まるで練習会のような苦しくも楽しい走りのレポートは

※9/2追加 こちらにも超詳しいです.ご評価いただき,うれしいです.

芽室の同窓会を兼ねて,センチュリーラン十勝に初参加してきました.
中学生の時に,佐藤自転車店で購入したロードマンでワイン城や幸福駅にでかけたノスタルジーを求めて.
先日エタップで知り合った名古屋のサイクリストの方が,この大会はとても良かったとも言っていたので.

30年月日を経た芽室小学校 6年1組のおともだち

芽室のホテルに宿泊.朝食は前夜に買っておいた”インディアンカレー”.朝からカレー?いやいや,インディアンなら全く問題なし.ロングライドの朝ごはんとしては反則技ですが,十勝に来たらインディアンを食べて帰らないとぜっっっっったいに後悔するから.
ホテルから,日甜社宅までポタリング.芽室町内を自転車で走るの・・・ほぼ30年ぶり・・か?
さぁ,気分が高まってきましたよ.大好きな自転車で,日高山脈をながめつつ,生まれ故郷の十勝平野を走れるこの幸せ.

道に迷いつつも集合場所へ.帰りにお世話になるFK島さんと落ち合う.開会式は和やかで穏やか.とてもいい雰囲気.このイベントにくるきっかけになったでかつさん にご挨拶.実は初めてお会いするいしいさんとご対面.おぉ,なんてヒルクラ体型.えらくしぼれている.さすが強度の高い練習されているだけある.
10人ずつスタートで4番目.この時点で,どういう態度でこのイベントに臨むのか確定しないふわふわな気持ちのまま出発.
和やかなサイクリングイベントをぶち壊しにするような,競技志向の態度はヨロシクないんだろーなー.一位,二位を狙ってもしゃあないし,そういう趣旨ではないしね.俺は・・時間で走っちゃったぜみたいなのは見苦しいはず.
前述のノスタルジーに浸りながら,十勝平野の景色を楽しめたら・・・・・・
しかし,前走車がいるとついつい後ろにつきたくなるし,ちょっと前に集団がいたら,ねずみを追いかける猫の如く,追いかけたくなるのが人情.
それでも池田あたりは,まだ写真撮る余裕をかましておりました.

ワイン城も30年以上変わらないのね.
このあたりから,段々速く走れそうな人がわかってきて,そのなかに混ざったり後ろについたりしているうちに,実はその一人がいしいさんだったりして.
優しく「一緒に行きましょう!」と言ってもらって断る理由もなく,高速ローテーションに入ってしまいました.DHバーつきのいしいさんの引きは異常に速く,向かい風なのに40kmペース.

そんなに頑張んなくていいからさ~と背中に向かって念を送ってました.

3~4人(記憶力の減退で,24時間以上経過した段階で人数が確定できません)のローテで,それぞれの脚質を見極めながら走ります.なるしまジャージのベテランさんが,ここがトップだよ!と教えてくれました.もちろん,トップを狙っているわけではありませんが,そのままつき進みます.
特に,いしいさんが先頭に出ると明らかにペースアップして,苦しいのなんのって.本当にこんなペースで行くのぉ?やめてー殺されるーと心のなかでつぶやいておりました.
ささやかな抵抗として,自分が前に出たときにさりげなくペースダウン.
第一ポイント
ポイントでは絶対に休んで補給することだけは決めていたので,水,ドリンク,バナナとあるもの全部もらって飲んで食べて,さらにバナナ一本背中に入れて・・・
何人かが早々に出発するのを見て,いしいさんが「千切られたら終わりだ」と熱く,物騒なことを言うので,そこに従って行きました.
そんな感じで浦幌から本別も高速ローテーション状態.もうつらいつらい.降りちゃおうかなと何度も思いつつ,もうここまで来ちゃったら引っ込みつかないし,千切れるのもカッコ悪いし悔しいしね・・
Natural windのs藤さんは,登りも下りもいつも背中がぴしっと伸びたフォームが崩れなくて,力強い走りがかっこよかったです.いしいさんは相変わらずの飛ばしっぷりですが,ちょっと疲れが?東京から参加の方は「僕は登りが遅いから先に行ってますね~」と言いながら,登りでちっとも遅れないです.あまりのスピードに写真を撮ったり,景色を楽しむ余裕はなく,サイクリングというより160km練習会はつき進みます.
疲れがピークになりそうな80km地点で,ありがたい第二チェックポイント.
どらやきがこんなに美味しいものとは.とうきびもしっかりいただきました.

久々に六花亭のお菓子を美味しいと思ったね.
ここで炎の赤ジャージのK島さん,畜大生くんも一緒になり,6人のローテで出発.全行程の半分過ぎた気楽さと,人数が増えて体力的にもちょっと楽になったのもあって楽しくなってきました.
いしいさんにラスボスと教えててもらった芽登坂が近づいてきて,緊張感がでてきます.畜大生くんは若さあふれる走りで勢い良く登り出します.K島さんは冷静な一定ペース.いしいさんら二人が足をつったらしく,S藤さんと二人で登り切って,そのまま第三チェックポイント.

ここで噂のソフトクリームにありつくことができました!120km走って食べるソフトクリームのうまいこと!!

左下が私が持っているソフトクリームです.この時だけは暑くてうれしいと思いました.

スイカもバナナももらって大満足.
ここでもいしいさんが「このまま先頭集団にくらいついて行かないと」と熱い発言.真面目な人です.
後は楽しめればいいかな~と不まじめな私・・にばちがあたりました.
後は平坦とやや下り基調で,このまま集団で進めば,何回か前で走ればついちゃうね~,でもゆっくりと景色見たり自分撮りしたりができないな~と思いながら集団の後ろに下がった瞬間,ライトが落ちてしまいました!ベルトが緩んでいたのです.
せっかくいい感じでここまで走れいているけど,まだ現役で使っているライトで捨てるには惜しい・・・・
0.001秒くらいで逡巡する私.
やはり捨てきれず,Uターン,急いでライトを回収,前方を見ると,集団はもうはるか彼方へ行ってしまっておりました
自分の整備不良で,集団の人たちに迷惑を掛けるところでした.申し訳ありません.
ここから15kmほどの一人走り.ロードの宿命とはいえ,悲しい気分.いや,自分が望んていた状況じゃないか.ゆっくりと景色を楽しんで,十勝平野を味わえるじゃないか.
仕方が無いので自分撮り.晴天の青空が眩しいねぇ.
でも現実は,暑い,退屈,長い~.
日高山脈,小麦畑,防風林,白樺・・やっぱりこの景色が目に馴染む.
やっぱり集団から降りちゃだめなのね.
これって人生と同じ?今いる状況から,安易に疲れたとか楽になりたいとか言って降りちゃうと,思った以上に張り合いのないことになって後悔するってことね.と悟ってみたりして.

そんなこんなでゴール直前にまたも道に迷いつつ,帰ってきました.
ゴール後には主催者の方たちに水をかけてもらったりして,本当によい雰囲気の大会でした.
主催者,関係者の皆様,ありがとうございました.

ゴール地点の温泉にそのまま入って,皆様とたのしくのんびりとお話できました.

FK島さんの車に乗せてもらって,遅い昼食に幕別のインディアンカレー.うまい.銀の食器だとウマさが1.5倍くらいに感じる.お土産にルーのみを購入.
クランベリーで紅いもソフトを食べて,ミッションコンプリート.

うちに帰って家族にふるまったインディアンカレーのルー.少し余ったので,それで晩ご飯.
これで3食インディアンを食べるというかねてからの野望がかないました.なんて幸せな旅だったのでしょう.

来年も出場したいです.その時は自分もDHバーつけるかな.

※追加
160km(実質156kmくらい)という長距離はめったに走れなかったのでいい経験になりました.
普段なかなか長距離の練習ができなくて,人の話をうらやましく聞いていたのですが,走ってみてわかりました.
たくさん走ったからと言って単純に楽しいわけではないと・・・
ブルベの200kmとか300kmとかを一人で走るなんて,今は全く面白そうに思えないんですが.






5 件のコメント:

いしい さんのコメント...

全然余裕じゃないですかぁ~。
あの状況下で写真&動画を撮っているところがすごいです。信じられません。

ご指摘のとおり、初センチュリーということで気合が入っておりましたが、いのみちおさんを巻き込むことができて良かったです。

朝ごはんのインディアンカレー、恐るべしです。

いのみちお さんのコメント...

いしいさん
本気でちぎれるかと思いましたよ.千切れる前にと思って撮影した動画です.今回はいしいさんが大活躍でしたよね.声をかけてもらったおかげで,私も有意義な体験ができました.
ありがとうございました.
走行前にカレー,走行中にとうきびなどなど消化に悪そうなものを食べても意外と平気でした.

ちから! さんのコメント...

あらためまして、こんばんは。
勝センではお疲れ様でした。
芽登坂では付き位置に付かせていただき、まことにありがとうございました。
レース中は、終始飄々としたいのみちおさんの走りから余力のようなものを感じていて常に脅威でした。
私の当日の食事は、朝はセイコマオニギリ5個、夕食は同を3個でした。
胃袋の強さなら負けません!
メンテナンスは、ライトの小さなビスまでしっかりしましょう!

東京から参加のM野 さんのコメント...

当日はありがとうございました。
私は本別からずっとギリギリだったので、終始余裕を感じる走りがとても羨ましかったです。

ちなみに、私もインデアンカレーは大好きで、帰省した時には空港から直接インデアンカレーに直行し、カツカレー大盛りをインデアンルーで注文します。
でも、長距離走る前に食べようとは思わないかなぁ(笑)

お疲れさまでした!

いのみちお さんのコメント...

ちから!さん
コメントありがとうございます.
あれくらいの長距離になるとしっかり食べられる胃腸の強さも重要な要素ですね.坂ではレースではないというプレッシャーの少なさで,慌てずにマイペースで登れたのが良かったのかもしれません.ニセコでは周囲のペースにやられてしまったので・・・
今年の冬はクロカンスキーに再挑戦してみようかな・・

M野さん
インディアンカレーは十勝の誇りですよね.M野さんの走りそのものもさることながら,自転車に対する意欲の高さが頼もしく素晴らしいです.今度は東京近郊でもご一緒したいですね.